自分は大丈夫と過信しすぎないで

40を過ぎたころだと思いますが、仕事と家庭で色々と心労が重なり、最近よく聞かれるパニック障害になってしまいました。と言っても私の場合、心療内科に行って診断を下されたわけではないので断言はできませんが、その時に陥った状況を考えると、おそらくパニック障害だったと思われます。
まず最初の異変は電車で、ある日突然駅のホームで電車を待っている時に、何か嫌な気分になり電車に乗りたくないなと思ったのがきっかけでした。電車のドアが閉まった途端ものすごく不安になり、次の駅まで耐えれるだろうかと脂汗が出てきたことを今でも覚えています。自分の身体に何が起こったのか訳が分からず、何とかその日の用事を済ませましたが、その経験から電車に乗るのが特に苦手になってしまいました。仕事でも異変は現れ、私は自営で一人で接客業をしているのですが、お客さんの来店時間が近づくと心臓がバクバクしだし、背中の方からゾゾっと何かが這い上がってくるような気配がし、指先が震えだし、めまいで頭がくらくらする感じで、本当に辛かったです。
ただこの状態も施術に入って10分ほど何とか耐えれば不思議と落ち着いてくるのですが、手が震えていることや呼吸が荒くなっていることを悟られたくなかったので、とても長い10分に感じられしんどかったです。日を追うごとにどんどん症状は深刻になっていき、そのうち食欲も落ち体重もどんどん減っていき、ガリガリにやせ細ってしまい、食べればすぐにお腹を壊すようになってしまいました。
家に帰っても家事をしていて急に激しい動機に襲われたり、家族との外食やお出かけ中もくらくらしてパニックに陥りそうになったりしていましたが、家族に対しても自分の弱さを見せることが出来ずにいました。だんだん今までできていたこと、楽しめていたことが狭められてきたとき、ふと、私は何のために無理をして頑張っているんだろう、この状況を変えないといけないと思い、思い切って環境を変えようと、15年余り頑張って続けてきた店舗を閉め、自分の置かれている状況をお客さんに話して理解してもらい、自宅マンションの一部屋を使って仕事をつづけました。
あれから6,7年経ちますが、未だにふっとパニックが起きますが、そんな時は正直にお客さんにしんどいと言えばいいやと開き直ると、不思議と収まるようになりました。夫とも車で遠出が出来るようになったし、電車もバスも乗れるようになったし、完全に治ることは無くても回数は減っていっているのであまり気にしないようにしています。
自分は強い、色々な苦悩を一人で乗り越えてきたという自負からそう思って何でも引き受けてきたことが、身体の悲鳴で無理だったんだと分かり、自分の弱さを認めて伝えることの大切さを知りました。心療内科に行くか行かないか随分と迷いましたが、私は投薬治療をしたくなかった気持ちが強かったので、腹式呼吸や読経などを取り入れながら、自分なりの対処の仕方を見つけられたので改善に向かったのだと思います。